当事者会に参加して【後半】(Hさん)
- ご利用者・卒業者の声
発達障害グレーゾーン当事者会に参加しました(後半)
4.当日の流れ
私が参加した「発達パートナーズ」の当日の流れはこんな感じでした(計3回参加)
①どんな場所で開催するの?
比較的駅から近い場所の公共施設の会議室を借りて行っているようです。私は、川崎駅、大宮駅、亀戸駅の回に参加しましたが、阿佐ヶ谷駅でも実施することがあるようです。
②会場に到着~スタートまで
▶入口には立て看板があったり、会議室の扉も開放されていたりと、迷わずたどり着けました。受付は複数人のスタッフがいて、ラフな雰囲気で優しく対応してくれました。ちなみに、スタッフの方も発達障害グレーゾーン当事者の方でした。名前を伝える→ 参加費1,000円を支払う → 配布資料を受け取るという流れでした。
配布資料は、以下のとおりでした。
・発達パートナーズの紹介
・参加にあたっての注意事項
・名札
・アンケート
会議室内は、6人程度が座れるテーブルの島が複数設置されていました。
それぞれのテーブルにトークテーマが書いてある紙が置いてあるので、好きな席を選んで着席します。ちなみに、私はそのことがよくわからず、テキトーに座りましたが、スタート後に話したいトークテーマに移動できるタイミングがあります。配慮が行き届いていて素晴らしいと思いました。
▶着席したら名札を作ります。三角形に折るタイプの紙に呼ばれたい名前(ハンドルネームOK)を書きます。テーブルにペンも用意してありました。
▶始まるまでの待ち時間、私は、緊張しながら一人で資料を読んで待っていましたが、常連と思われる参加者の方は、スタッフの方に挨拶していました。割と初参加の方も多くいたことから、「常連だらけの内輪的なコミュニティ感」は感じることがなく安心しました。
5.スタート~グループトーク~閉会
▶スタッフの方が配布資料に沿って、
・会の概要
・タイムスケジュール
・注意事項
を丁寧に説明してくれました。最近は、宗教などへの勧誘といったトラブルも増えているようで、特に注意するよう注意喚起がありました。
▶「発達パートナーズ」の特徴として、ファシリテーターはあえて置かずに、参加者同士でグループトークを行う形を取られています。これは、参加者同士で自由に話したいことを話すことができるようにという意図だそうです。
▶自己紹介の内容も特に決まっていません。私は、呼ばれたい名前とADHD/ASDの特性有無、どんな目的で参加したのかといったことを話しました。
▶ファシリテーターが不在なので、どうやって進めていくんだろうと不安がありましたが、ここは参加経験のある方がリードしてくれて、自然に始まりました。
また、真面目なASD傾向の方は、「自分がどうにかしなきゃ!」と思ってしまいがち(私がそれです)ですが、事前に「無理に話さなくても、聞いているだけでも大丈夫」という説明があったので、少し気楽になりました。
▶私が選んだテーマは、「仕事での向き不向きとリスキリング」でした。参加経験のある方が「みなさんは普段どんなことで困っている?」と質問してくれて、私は「やっぱりマルチタスクができないことですかね~」と話をしたら、そのテーブルに座っていた全員が「そうだよね!」と、声を合わせて共感してくれました!!。その後、徐々に緊張がほぐれ、話しやすい雰囲気になっていきました。
▶私が参加した回では他にも以下のような話が出ました
【仕事】
マルチタスクが苦手
優先順位がつけられない
仕事が溜まる→できない自分を責めてしまう→悪循環
着手できないまま時間が経ち、締切がギリギリになる
【社交辞令・冗談】
冗談を真に受けてしまう
「今度○○に行きましょう」を本当の誘いだと思う
社交辞令と本当の誘いの境界が分からない
【プレゼント】
友人に好きなキャラクターグッズを良かれと思って渡しすぎて引かれる
「普通」という暗黙の基準が分からない
明確に言葉で伝えてもらえると助かる(例:次からはいらない等)
6.感想・気づき
~感想~
・実際に現地に行くと思ったよりオープンな雰囲気で参加し易かったです。
・上手く話せなかったらどうしよう…という不安があったが、実際にグループトークが始まると、みんなが共感してくれて安心しました。
・参加者の方と年代や育った場所、カルチャーも違うのに、驚くほど似た悩みを持っていて嬉しかったです。
・トークテーマも多種多様、リクエスト可なので、継続して参加したいと感じました。
・主催者の石田さんが「自身が発達障害の当事者会に参加した際に、周りの方の特性が重くて話が合わなかった。だから、発達障害グレーゾーン(軽度も含む)を立ち上げた」と話されていました。私も発達障害グレーゾーンという非常に曖昧な立ち位置に苦しんでいるので、非常にありがたいと感じました。
~気づき~
・SNSやYouTubeで当事者の方の体験談などを見聞きしているのとは違い、リアルな交流をすることで、「私のこういう困りごとも発達特性だったのか」や「この困りごとは私だけじゃない」ということが分かりました。また、その困りごとに対してその場で答えが出なかったとしても、当事者間でどうやって対処するかを話すことで、気持ちが楽になりました。
・発達特性がオープンであることが前提なので、グループトークで息がし易いというか、初対面なのにあまり緊張せず話せました。
・それ故に、発達障害というものは本当に存在している、定型発達の方とはやはり違うということを実感することができました。私の場合は、特性の受容やこれからどう対処していくかということについて、前向きに考えられるようになりました。
・とはいえ、同じ発達特性があるからといって、必ずしも気が合うわけでも、すぐに友達になるわけでもないと感じました。私は、自己や他者を理解するためには発達特性の違いだけではなく、「個人それぞれのパーソナリティの違い」や「個人が大事にしている価値観」などを知ることが大事という当たり前かもしれませんが改めて重要なことだと実感できました。
・他の参加者の方を見て、「あ、私も話しすぎることあるな」とか「話したいことが頭に浮かびすぎて、話がまとまらなくってなっている」といったこと気づき、私にも当てはまるなと参加者の方を通じて自己理解を深めることができました。
・「人に発達特性の困りごとを伝えること」が意外と難しいと感じました。常日頃、頭の中では色々と思うことがあるのに、いざ話し始めてみると上手く話すことができなくて、もどかしい気持ちになりました。それにより、他者(特に定型発達の方)へ私達の困りごとを分かりやすく説明する努力も必要だと感じました。(例:職場で合理的配慮を求めるとき等)
・主催の石田さんも話されていましたが、当事者会はコミュニケーションの練習場所としてイージーに経験値を積めるので、1回限りではなく、何回も参加することが大事だと感じました。また、その時々に応じた困りごとや悩みなどを話す居場所としても活用できるかなと思いました。
7.最後に
振り返ってみて、初参加前の自分へ「あまり不安がらずに、楽観的に話したいことを、素直に話していいと思う」と伝えたいと思いました。もし、興味はあるけど参加を迷っている方がこのブログを読んで、参加するきっかけになれば、とても嬉しいです。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
8.参考「発達パートナーズについて」
・こくちーずプロ(https://www.kokuchpro.com)→「発達パートナーズ」で検索すれば、申し込みフォームが出てきます
・ブログ(https://hattatsupartners.com)→過去に開催した会の参加者の感想など記載があります
→主催の石田さんが発達障害グレーゾーンの困りごとや対策について、
色々と解説してくださっています
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