「ストレングス(強み)」を大切にした支援
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こんにちは。サービス管理責任者の田中です。先日、ストレングスモデルについてご質問を頂いたので、本日はその件についてお話しをさせて頂きたいと思います。
ストレングスは「強さ」を意味する言葉で、ストレングスモデルは、チャールズ・A・ラップ(アメリカ)らが発表した支援モデルです。
「ストレングス」とは、当事者に備わる「特性、技能、才能、能力、環境、関心、願望、希望」を意味し、全ての人が持っているとされています。
これらのストレングスを土台に、本人の生活・人生が再建され、また新たにつくり出されていくことを支援するのがストレングスモデルの考え方で、人は誰でも欠陥とストレングスの両方をもっているとしたうえで、ストレングスのほうに注目して「その人らしさ」を支えるモデルであると指摘されています(※1)
ストレングスモデルには6つの原則があります。
原則1:対象者のリカバリーを信じること
原則2:「ストレングス」に焦点を当てること
原則3:その人の暮らす周囲を「資源のオアシス」としてとらえること
原則4:クライエントこそが支援過程の監督者である
原則5:ワーカーとクライエントの関係性が根本であり本質である
原則6:リカバリーの場は、その人自身が望む場であること
(※1,2)
これらの原則をもとに「その方らしい、よりよい暮らしを、その方と一緒につくっていく」支援を目指します。
ストレングスモデルの考え方は、現在では福祉や医療分野の他、教育やビジネス分野でも活用され、個人の自己認識や自己評価の向上、自信の増強、成果の向上などが期待されると指摘されており、自分自身の強みや能力を理解し、それを生かして自分らしい生き方をすることが大切であると言われています。
(※3,4,5)
アイトライリワーク大宮では、ご利用者の皆さんがご自身のストレングスを活かしながら自分らしい生活を送れるよう、関係機関の皆様と連携して支援を行っています。
参考)
※1 リカバリー・退院支援・地域連携のための ストレングスモデル実践活用術
※2 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
※3 いっちー教授の社福祉チャンネル
※4 ストレングスファインダーで強みをいかす野村総合研究所のダイバーシティ&インクルージョン
※5 VIA INSTITUTE ON CHARACTER
アイトライリワーク大宮はうつや適応障害に特化したリワーク事業所です
うつ病や適応障害をお持ちの方。また、不安障害、持続性抑うつ障害(気分変調症)、双極性障害など抑うつ状態が引き起こされる疾患の方や、二次障害としてうつや適応障害を発症した発達障害の方々にも多くご利用いただいています。ご利用者様の復職・再就職に向け、認知行動療法やアサーション等の再発予防プログラムを提供する他、復職後を見据えたビジネススキル向上のためのプログラムを提供します。また、復職後や再就職後もご利用者様の希望に応じて最大3年半の定着支援によるサポートが受けられます。お気軽にお問合せください。
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