うつ病と適応障害
- うつ・適応障害の方のリワーク支援について
適応障害
適応障害とは、ある特定の状況や環境が強いストレスとなり気分や行動面に症状が現れる疾患で、ストレスの原因がはっきりしていることが特徴です。症状はゆううつな気分、不安感、頭痛、不眠など、人によって様々で、その症状はストレスに直面しているときだけ出現し、ストレスから離れているときには比較的安定しているといったことが多い疾患です。
うつ病
うつ病には様々なタイプがありますが、原因からみて外因性、内因性、心因性と分ける場合があります。外因性のうつ病とは、アルツハイマー型認知症のように脳や身体の病気が原因となっている場合を言います。
内因性のうつ病とは主に体質や遺伝的な原因に心理的ストレスや環境要因が重なることで発症すると言われています。心因性のうつ病は心理的原因といわれており、仕事や人間関係などのストレスが引き金となって発症します。
ICD-10(世界保健機関の分類)診断によるうつ病の12ヶ月有病率は2.2%、生涯有病率は7.5%であり、これまでにうつ病を経験した人は約15人に1人と報告されています(※1)。うつ病はけっして珍しい病気ということではなく、だれでもかかる可能性がある病気です。
(※1 )うつ対策推進方策マニュアル-都道府県・市町村職員のために-(厚生労働省地域におけるうつ対策検討会)